「ドラムのチューニングって、よくわからない…」「スネアドラムのチューニングって、なんだか難しそう…」
そんな苦手意識を抱いている人は多いのではないでしょうか?今回ご紹介するチューニングのやり方とコツを実践することで、確実に苦手意識が減り、チューニングが上達していきます。
この記事では、ドラムセットの中でも一番叩くスネアドラムのチューニングについて、やり方とコツを解説していきます。
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チューニングとは?音程について
チューニングとは、スネアドラムやタム類の打面である「ヘッド」や裏面の張り具合を調節することをいいます。
ギターやキーボードのような「ドレミ…」といった厳密な音程がドラムにはありません。これは、ドラムがメロディを奏でる「メロディ楽器」ではないためと、ヘッドを叩く強さによっても、音程が変わるためだからです。
そのため、ドラムのチューニングは、ヘッドの張り具合を一定にして、音の響きをよくしたり、音の高さを調節したりすることになります。
この記事では、ドラムセットの中で最も叩く太鼓である「スネアドラム」のチューニング方法について、やり方とコツを解説していきます。
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スネアドラムのチューニングのやり方とは?
今回は、私が普段行っているスネアドラムのチューニングについて解説していきます。実は、スネアドラムのチューニング方法といっても、1つではなく、やり方も様々です。その為、今回ご紹介する方法は、その中の1つとして参考にしていただければと思います。
スネアドラムは、スティックで叩く表の「ヘッド」と裏の「スネアサイド」があり、両方のチューニング方法をご紹介します。
「張り具合を一定にするチューニング」そして、ヘッドに関してはそれに加え「音の高さを変えるチューニング」について解説していきます。
スネアサイドのチューニング
まずは、スネアドラムの裏面「スネアサイド」からチューニングしていきます。
スネアサイドは、ドラムを叩いた時の「音の抜け」「音の響き方」を調節する役割があります。そのため、基本的には、表の「ヘッド」より少しきつめにすることで、音の抜けや響き方が良くなります。ただ、スネアサイドは、ヘッドに比べると薄く作られており、極端にきつい締め方は負担がかかるため、避けましょう。
手順は以下になります。
【スネアサイドチューニング】
①スナッピー(響き線)をとる
②チューニングキーを使い、対角線上に時計回りに、1個飛ばしでテンションボルトを緩める
※例えばテンションボルトが全部で10個であれば、下記画像のような順番で緩めていきます。
③緩めたテンションボルトを同じく時計回りに指で締める
※右と左で、締める力が違うため、最後は右手で1周締めます。
④チューニングキーで、緩めた時と同じように時計回りに締めていく
※回す角度は、ボルト1つ180度ごと回していきます。最初の1周は回していくと、後のボルトの方が緩みが大きくなるため、「ここからきちんとボルトが締まる」というところから180度回します。
⑤2周目まで180度ずつ回し、最後の3周目は張り具合を見つつ90度で回す
※張りが弱ければ、3周目も180度で回します。ただ、表面が薄くダメージを受けやすいため、注意です。
⑥1つずつ、ボルト近くの表面を指で叩き、音がほぼ均一であることを確認して、チューニング完了
ヘッドのチューニング
続いて、表の「ヘッド」のチューニングです。
スネアサイドのチューニング方法とほぼ手順は変わりません。「張り具合を一定にするチューニング」に加え、「音の高さを変えるチューニング」をご紹介します。
手順以下になります。
【張り具合を一定にするチューニング】
①チューニングキーを使い、対角線上に時計回りに、1個飛ばしでテンションボルトを緩める
※スネアサイドの時同様に、下記画像のような順番で緩めていきます。
②緩めたチューニングボルトを同じく時計回りに指で締める
※右と左で、締める力が違うため、最後は右手で1周締めます。
③チューニングキーで、緩めた時と同じように時計回りに締めていく
※回す角度は、ボルト1つ180度ごと回していきます。最初の1周は回していくと、後のボルトの方が緩みが大きくなるため、「ここからきちんとボルトが締まる」というところから180度回します。
④2周目まで180度ずつ回し、最後の3周目は張り具合見つつ90度で回す
※スネアサイドと違い、ヘッドは音の高さを調節するため、低めの音が良い方は、2周ほどで良いでしょう。
⑤1つずつ、ボルト近くの表面を指で叩き、音がほぼ均一であることを確認して、チューニング完了
【音の高さを変えるチューニング】
・ヘッドの音を高くする場合は、時計回りに順番にテンションボルトを、90度ずつ締めていきます。・ヘッドの音を低くする場合は、反時計回りにテンションボルトを緩めますが、一旦120度ほど緩め、30度ほど時計回りに戻し、結果元の位置から90度のところにします。
※反時計回りに緩めるだけだと、ヘッドの張り具合がズレやすくなるため、音を下げる場合も最終的に時計回りに締めるようにします。
以下動画で、手順を詳しく確認してみましょう。
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スネアドラムのチューニングのコツとは
スネアドラムのチューニングが上達するコツは、「より多くチューニングする」ことに尽きます。つまり、何より「経験がものをいう」ということでもあります。
「チューニングが上達する=ドラムの音の変化に敏感になる」ということです。より多くスネアドラムに触れることで、ちょっとした音のズレや「何だか音がおかしいぞ?」と、正常じゃない音がわかってきます。明確にわからないとしても、「もっと高い音がいいな」といった理想が生まれてきます。
そうなると、「じゃあ理想の音にするためにはどうなチューニングをしたら良いか」ということを考え実行するようになり、結果チューニングが上達していきます。
ご自身のスネアドラムを持っている、という方は可能であれば「スタジオに入る前」「ライブ前」に毎回チューニングをしてみましょう!自分のスネアドラムがないという方も、個人練習で入ったスタジオの付属のスネアドラムをチューニングしてみましょう!
大事なことは、「何度もやってみること」です。最初から上手くいくことはなかなかありません。試行錯誤しながら、「理想の音」を目指していくことがチューニングの醍醐味です。
一度やってみて上手くいかなくとも、もう一度最初から何度もチューニングをやってみてください。必ず繰り返すことで、理想の音になり、チューニングが上達していきます。
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まとめ
いかがでしょうか。
今回は、スネアドラムのチューニングについて解説してきました。まとめると、以下のようになります。
・ドラムのチューニングは、ヘッドの張り具合を一定にして、音の響きをよくしたり、音の高さを調節したりすること
・スネアドラムは裏面の「スネアサイド」からチューニングする
・スネアサイドは、ヘッドに比べ少しきつめにチューニングすると、音の抜けが良くなる
・ヘッドのチューニングは、スネアサイドとほぼ同じ手順で行う
・ヘッドの音程を変える時は、張り具合を一定にするチューニングとは違い、時計回りに順番にテンションボルトを回していく
・より多くスネアドラムをチューニングし「音の変化に敏感になり、自分の理想の音を明確にすること」
今回ご紹介した内容を実践することで、確実にチューニングに対しての苦手意識が減り、上達していきます!
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最後まで、お読み下さりありがとうございました。