ドラム タムのチューニング方法とは?表裏の音程の合わせ方は?

「ドラムのチューニングって、結局どういう手順でやるの?何が正解?」「タムっていまいちチューニングの仕方が分からない」

そんな悩みや苦手意識を、抱いてはいないでしょうか。

タム類のチューニングは、基本的には同じ手順でハイタム・ロータム、フロアタムと調節することができます。今回は、チューニングするにあたり大切な考え方をご紹介し、その手順を解説していきます。ご紹介する内容を実践することで、少しずつチューニングへの苦手意識は消え、スキルが上達していきます。

この記事では、タム類のチューニングについて詳しく解説していきます。

タムをチューニングするにあたり

タムに限らず、ドラムのチューニングは「いかに自分の好きな音、心地よい音をイメージできるか」ということが、とても重要です。

というのも、ギターやピアノのチューニングのように、決まった音程に合わせるものと違い、ドラムは①打面のヘッドの張り具合を一定にすること②好みの音、曲の雰囲気に合わせることを指します。今回は①の流れを説明しつつ、②の例をご紹介しながら進めていきます。

「これが正解!」というものがないため、多くの人が苦手意識や難しさを感じる要因でもあります。しかし、それは逆にチューニングの手順や仕組みをきちんと把握すれば、「自由に自分が思い描く音にアレンジすることができる」という意味でもあります。

そのため、ご自身がドラムを叩く時に「どういった音が心地よいか」と思うか、普段から敏感に感じておくことが、チューニングをより上達させます!

それでは、具体的なチューニングの流れについて解説していきます。

タムのチューニングの流れ

タムは、表の「打面ヘッド」と裏の「裏面ヘッド」があります。役割としては、表が叩いた時の音の高さを決め、裏面は音の抜け、いわゆる「音の響き方」を決めます。裏面ヘッドは、少しきつめに締めると「抜けが良くなり」、ゆるく締めると、抜け具合が弱くなりますが「音の太さ」が出ます。

また、スネアドラムやバスドラムと比べると、タムはシンプルなつくりのため、打面ヘッドと裏面ヘッド、それぞれ互がいの影響が大きくなります。そのため、チューニングした時の変化がわかりやすい楽器でもあります。

流れとしては、裏面ヘッドからチューニングしていきます。これは、「音の響き方」を決める裏面ヘッドの張り具合を安定させることで、打面ヘッドの音の高さの変化がわかりやすくなり、チューニングがスムーズに行くからです。

ハイタム・ロータムのチューニング

まずは、タムタム(ハイタム・ロータム)のチューニングの流れを見ていきます。まずは、裏面ヘッドのチューニングからです。

【裏面ヘッドのチューニング】

①ヘッドの周りにある「テンション・ボルト」をチューニングキーを使い”ゆるゆる”になるまで緩めていく

※対角線上のボルトを時計回りに緩めていきます。チューニングキーを2つ使うと、対角線上の2つのボルトを一気に緩めることができるため、おすすめです。以下緩める順番の一例です。

②テンションボルトを締められるところまで、手で締めていく

※両手で対角線上に締めた後、最後は利き手で時計回りに1つずつ締めていきます。左右の手で力が違うため、最後は片手で締めることで、ボルトの締まり具合が一定になります。

③チューニングキーを使い、対角線上にボルトを180度ずつ締めていきます。

※緩める時と違い、締める時は回す角度、強さを一定にするためにチューニングキーは1つだけ使い、締めていきます。また、順に回していくと、後のボルトの方がゆるみが大きくなるため、「ここからしっかりボルトが締まるな」というところから、チューニングキーで180度回すようにしましょう。

④締まり具合を見ながら、1周した後、もう180度締めていきます。

※ここは、求める音の出来上がりによって、張り具合も変わります。今回は、抜けの良い音の出来上がりを目指し、強めに張ります。

※下記動画では、張り具合を緩めて「音の太さ」を出したチューニングのパターンも実践しています。

⑤テンションボルト近くのヘッドをスティックなどで叩き音が一定であることを確認して、チューニング完了です。

※裏面ヘッドは、打面ヘッドに比べ薄く、強く叩くとダメージを受けやすいため、軽く叩き音を確認しましょう。また、タムは胴いわゆる「シェル」の鳴りがよく響くため、反対側の打面ヘッドを手で押さえながら確認すると、音が区別しやすくなります。

【打面ヘッドのチューニング】

続いて「打面ヘッドのチューニング」です。流れは、裏面ヘッドとほぼ変わりません。違いとしては、④の打面ヘッドの音を調整する箇所です。

①ヘッドの周りにある「テンション・ボルト」をチューニングキーを使い”ゆるゆる”になるまで緩めていく②テンションボルトを締めれるところまで手で締めていく

③チューニングキーを使い、対角線上にボルトを180度ずつ締めていきます。

④締まり具合を見ながら、1周した後、もう180度締めていきます。

※基本、裏面ヘッドよりかは緩めに締めることで、バランスの良い音になります。ただ、あくまで好みのため、「高めの音が良い」という方は少しきつめに締めましょう。

⑤テンションボルト近くのヘッドをスティックなどで叩き音が一定であることを確認して、チューニング完了です。

※こちらも、反対側の裏面ヘッドを手で押さえながら、音を確認しましょう。

このように、タムタムは、裏面ヘッドから打面ヘッドと順に、チューニングしていき、理想の音に近づけていきます。

フロアタムのチューニング

続いて、フロアタムですが、タムタムと流れは大きく変わりません。しかし、タムタムに比べても音が低く、チューニングも緩めに調整していきます。

流れは、タムタムのチューニングと同じく裏面→打面と進めていきます。ただ、テンションボルトの数が違うため、下記画像でチューニングの順番を一例として実践してみましょう。

チューニング後、タムタムと同様、反対のヘッドをミュートしながら、音程を確認します。その際、ヘッドの大きさもあるため、反対のヘッドを椅子である「スローン」の上に置くと、程よくミュートされるため、おすすめです。

ドラムセット全体で音程を合わせる

タム類それぞれチューニングし、終了と行きたいところですが、ドラムセット全体で叩いて音を改めて確認します。

実際の演奏はドラムセット全体で演奏するため、タム単体だけの確認で終わるのではなく、必ずセット全体で確認することで、チューニングは完結します。

まずは、金物であるシンバルを使わず「スネアドラムとタムタム」「タムタムとフロアタム」「スネアドラムとフロアタム」というように、2つずつで音の相性を確認します。単体では、チューニングがよくても、2つ合わせると、「なんだか音が変に合っていないなぁ…」ということがあります。これは、経験でわかる部分もありますが、叩いてみて直感的に「気持ち良いかどうか」を大切に聴いてみましょう。

続いて、金物を合わせたドラムセット全体で叩き、音の相性を確認します。全体で合わせて、問題なければ、チューニング完了です!

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、タム類のチューニングについて詳しく解説してきました。

まとめると、以下のようになります。

・ドラムのチューニングは、「自分の理想の音」を明確化することが何より大事

・タムタム、フロアタムともに、裏面ヘッドからチューニングをし、打面ヘッドを次にチューニングする

・チューニングを終えた後は、ドラムセット全体で音があっているか確認する

「自分が心地よい、理想とする」タムの音を明確にし、今回ご紹介した手順を実践することで、必ずチューニングへの苦手意識は消え、上達していきます。

最後まで、お読み下さりありがとうございました。