タム回しのコツは?高速で叩くには?自宅で可能な練習を解説

「タム回しがどうしても上手く叩けない…」「テンポが速いと手がどうしても追いつかない…」

そんな悩みを抱えてはいないでしょうか。タム回しは、決して腕だけで叩くわけではありません。

今回ご紹介する3つのコツと2つの練習を身につけることで、高速タム回しであっても叩けるようになります。

この記事では、タム回しのコツと上達するための練習について、詳しく解説していきます。

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タム回しのコツ

タム回しのコツは「背中・肩で叩く意識」「筋力」「上半身の使い方」の3つです。

タム回しは、ドラムセットに座った時に、体から遠いところに腕を動かし、叩くことになります。その為、手先だけの技量では、難しいところがあります。

今回ご紹介するコツは、そんな腕の動きをサポートする考え方です。それでは、1つずつ解説していきます。

背中・肩で叩く意識

1つ目のコツは、イメージとして「背中、もしくは肩でスティックを振って叩く意識」を持つことです。

手首や腕だけを使って叩こうとすると、上手く叩けません。というのも、タム回しはタム移動の距離も大きく、手首や腕だけで叩こうとすると、「速く動かさなきゃ!」と逆に腕に力が入り、動作が遅れてしまいます。

その為、より大きな筋肉である、背中もしくは肩の筋肉で叩くイメージを持つことで、タム移動がスムーズになります。これは、決してタム回しだけでなく、8ビートを叩く際なども背中、肩を意識することで、手先の力が抜け、手首や腕の負担が減ります。

実際の動きと共に解説している、下記動画で確認してみましょう。

【背中・肩の筋肉を使うイメージ】

このように、「背中・肩」を意識し、叩くだけでもタム回しの移動がしやすくなります。

筋力

2つ目のコツは「筋力」です。

ここでいう筋力とは、ドラムで使う腕の「筋力」です。背中、腕の筋肉を使う意識を持ちつつも、ある程度タム回しで、腕を素早く動かす必要がいります。

決して、筋トレをして腕を太くする必要は要りません(笑)ドラムに必要な瞬発的な筋力になります。その筋力は、繰り返しドラムを叩いていくことで自然とついてきます。

この後、ご説明する「高速タム回しにつながる練習」内容を実践していくことで、ドラムに必要な筋力がついてきます。

上半身の動き

最後は、「上半身の使い方」です。

タム回しもスピードが速くなればなるほど、手首、腕、肩、背中だけの動きでは、限界があります。そこで活躍するのが、「上半身の使い方」です。腕の移動に合わせて、上半身を上手く使うことで、よりスムーズにタム回しをすることができます。

下記楽譜の代表的なタム回しを例に解説していきます。

上記の楽譜は、「スネアドラム→ハイタム→ロータム→フロアタム」をそれぞれ「RLRL(右左右左)」4つずつ叩くタム回しです。

左上の「♩=80」は、「メトロノーム」のテンポを指しています。一定のリズムを刻むメトロノームを使うことで、ムラのないタム回しができるようになります。お手元にない、という方はスマートフォンの無料アプリからダウンロードできるため、準備しましょう!

【メトローム】

楽譜のタム回しにおいて、「上半身の使い方」の流れは下記になります。

・スタートのスネアドラム → 通常の叩く姿勢

・ハイタムに移動するタイミング → 背中を少し後ろにそるイメージ

・ロータムからフロアタムに移動 → 上体を戻し通常の叩く姿勢

ここで、重要なポイントは「スネアドラムからハイタム」に移動するタイミングです。人間の体の構造上、座った状態での腕の横の移動、いわゆるハイタム→ロータム→フロアタムの流れは動かしやすいです。しかし、最初の「スネアドラムからハイタム」の縦の移動がしづらいです。

「前に腕を移動するから、上半身も前に倒した方が叩きやすいのでは?」と思うかもしれませんが、実は、反対で、上体を後ろにそる反動で腕を前に出しやすくなります。ハイタム、ロータムとその状態で叩き、フロアタムでまた上体を元に戻します。

実際の演奏を通して解説している、下記動画で確認してみましょう。

【上半身の使い方】

この上半身の使い方は、次に説明する「高速タム回しにもつながる練習」の内容においても同じことが言えます。

それでは、続いてその練習内容を見ていきましょう。

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高速タム回しにつながる練習パターン

今回ご紹介する練習内容は2つです。「背中・肩で叩く意識」「上半身の使い方」を意識しつつ、2つ目のコツであるタム移動に必要なドラムの「筋力」をつけていく内容です。

ドラムセットを使ったものと、自宅でも取り組めるものをご紹介します。どちらもメトロノームのテンポに合わせて練習しましょう!無理のないゆっくりなテンポからスタートし、♩=140を超えるあたりまで叩けるようになると、かなり「筋力」がついてきた証拠です。

それでは、詳しい内容を解説します。

6種類のタム回し

1つ目は、「スネアドラム」「ハイタム」「ロータム」「フロアタム」の4か所をそれぞれ「RLRL(右左右左)」ずつ、様々な順番で叩く練習です。全6種類で、すべて「スネアドラム」からスタートし、タムを回していきます。

タム回ししやすいものもあれば、移動距離が大きく、腕を動かすことが大変なものもあります。6種類を1種類ずつ、テンポ♩=80からスタートし、繰り返し取り組み、徐々に速さを上げていきましょう!

それでは、上記6種類の手順をコツとともに、下記動画で確認してみましょう

【高速タム回しにつながる練習「6種類のタム回し】

このように、6種類のタム回しを1種類ずつ、テンポに合わせて繰り返し取り組んでいくことで、徐々にタム回しに必要な筋力がついていきます。

スティックを空振りする

2つ目は、自宅でも練習できる内容です。

それは、ずばり「スティックの空振り」です。ドラムセットを目の前にイメージして、メトロノームのテンポに合わせてスティックを振ります。

スティックの空振りは、ドラムの筋力をつける練習としてとても有効です。というのも、ドラムセットを叩くのとは違い、スティックを振った後、空中で止めなければいけません。そのため、しっかりと「スティックを振る」動作と振った後に「スティックをキュッと握り止める」動作で、タム回しに必要な筋力がついてきます。

1つ目の練習でご紹介した「6種類のタム回し」を空振りで、30秒、1分など時間を決めて取り組むのも非常に良いです。

【スティックを空振りする】

負担のない範囲で、ドラムセットを叩けない自宅などで、ぜひスティックを振っていきましょう!

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、タム回しについて、そのコツと練習方法について解説してきました。

まとめと、以下のようになります。

・タム回しのコツは「背中・肩で叩く意識」「筋力」「上半身の使い方」

・背中や肩といった大きな筋肉を使うイメージで叩く

・ある程度ドラムを叩く筋力をつける必要がいる

・スネアドラムからハイタムに移動する「縦の動き」の時は、体をそり、その反動を使う。

・メトロノームに合わせて、6種類のタム回しを繰り返すことで「筋力」をつけることができる。

・自宅であっても、ドラムセットを叩くイメージでスティックを振ることで、タム回しの練習になる。

今回ご紹介した3つのコツと2つの練習を、実践していくことで確実にタム回しが上達していきます!

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。