「ドラムスティックって、どういう持ち方が正しいの?」「どうやって、叩くの?」
そんなことを初心者の方は、疑問に思ってはいないでしょうか。今回は、おすすめの持ち方と、握り方で注意すべき3つのポイント、さらにしっかりとした音を出す叩き方まで、具体的に解説していきます。
これからのポイントを意識することで、安定したスティックの持ち方と叩き方を身に着けることができます。
この記事では、スティックの持ち方と叩き方を説明していきます。
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もくじ
レギュラーグリップ(逆手・逆さ持ち)とマッチドグリップ
代表的なスティックの持ち方をご紹介します。
大きく2種類あります。音楽のジャンルや叩く時のニュアンスによって、使い分けます。
それでは、1つずつ解説していきます。
レギュラー(トラディショナル)グリップ
1つ目は、レギュラーグリップです。または、トラディショナルグリップともいいます。主にジャズなどのジャンルで使われることが多いです。
特徴としては、左右の持ち方が違い、左手がより繊細な演奏向きであるところです。ジャズの演奏で使われる理由としても、左手のスネアドラムの音色を、より繊細なタッチで表現するためです。
左利きの方は、右手を逆手にして叩く方もいらっしゃいます。
私も、様々なジャンルを叩くようになり、レギュラーグリップを練習するようになりました。このあと説明するマッチドグリップに比べると左手の握り方が特殊で、やや上級者向けです。
「ジャズを叩きたいから、レギュラーグリップじゃないといけない」ということは決してありません。マッチドグリップでジャズを演奏する人も多くいます。
ただ、私もそうでしたが、「持ち方がカッコいい!」というところからレギュラーグリップを練習し始めました(笑)
興味がある方は、マッチドグリップと並行して練習してみると良いでしょう。
マッチドグリップ
続いてマッチドグリップの紹介です。
現代の音楽シーンでは、レギュラーグリップに比べるとより多くの演奏者がマッチドグリップを使っています。非常に握りやすい為、初心者の方におすすめです。
マッチドグリップは3種類あります。
【ジャーマングリップ】
【アメリカングリップ】
【フレンチグリップ】
私の場合、多くの演奏はアメリカングリップですが、ブラシを使う場合は、ジャーマングリップ、ジャズ風の演奏の右手はフレンチグリップ、といったように使い分けています。
持ち方は、3種類とも同じですが、ジャーマングリップ→アメリカングリップ→フレンチグリップの順にだんだんと親指の位置が上になってきているのがわかります。
【ブラシ】
自分で色々と持ち方を変えてみながら、しっくりくる持ち方を探してみましょう!
マッチドグリップの特徴としては、左右同じ握り方であり、大きく振りかぶれるため、より大きな音を出すことができます。
ロックやダイナミックに叩く時に、私はマッチドグリップを使っています。また、ドラムを習い始めたときに、最初に練習したのもマッチドグリップでした。
初心者の方は、まずマッチドグリップで練習することをおすすめします。というのも、レギュラーグリップに比べ、マッチドグリップのほうが叩きやすい持ち方だからです。また、幅広い音楽ジャンルにも対応できる持ち方でもあります。
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マッチドグリップの持ち方・握り方(人差し指、中指)
それでは、実際のスティックの持ち方を解説していきます。今回は、初心者の方が始めやすいマッチドグリップについて説明していきます。
上から見るとこのような持ち方になります。
下から見ると、こういったように持っています。
それでは、細かく見ていきます。
持つ箇所
スティックは中心から5~8cm下の箇所を持ちます。まずは重さが左右同じになる箇所を探します。ちょうど指の上にスティックを置いて、安定する場所を見つけてみましょう。そこが、スティックの中心です。
その中心から、下に5~8cmの箇所を握ります。短く持つ人や、長めに持つ人、人それぞれです。練習する中で、自分に合う位置を探っていきましょう。
中心からやや下の箇所を持つ理由は、スティックの重さを上手く演奏に利用するためです。試しにスティックの中心あたりを持って、スティックを振ってみてください。振りにくいだけでなく、スティックの先が軽く、上手くリバウンドができません。
リバウンドについては、この後説明します。
私も、練習する中で、持つ場所を色々試しながら、今の位置に決まりました。自分に合った持つ位置を見つけましょう。
握り方
続いて、握り方の説明です。
まずは、手のひらを伸ばし、人差し指の上にスティックを置きましょう。その次に手のひらのくぼみがある部分に、残りのスティックを乗せます。
その後は、そっと残りの指を握るのですが、強く握る必要はありません。「そっと包んであげる」という意識で握ってください。
実際に構えると写真のようになります。
振るときに意識する指
スティックを振るときに、軸となる指があります。「親指と人差し指」もしくは「親指と中指」で、スティックをはさみ、二つの指を軸に持ちましょう。残りの指はそっと添えます。
「親指と人差し指」
「親指と中指」
親指と人差し指もしくは、親指と中指を軸にすることで、スティックのコントロールが安定します。自分で、一度「人差し指」か「中指」、どちらがしっくりくるか試してみましょう。私も始めは、親指と中指を軸に持っていたのですが、人に言われ、人差し指に変えてみたところ、より演奏が安定した、という経験があります。
演奏していく中で、変わることもあります。「人差し指」か「中指」か、試しながら、スティックを振ってみましょう。
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スティックの叩き方・振り方
それでは、最後にスティックの叩き方・振り方を解説していきます。
「叩く」と聞くと、何だか力いっぱい強く、という印象を受けますが、ドラムは力を込めて叩く必要はありません。むしろ、「肩の力を抜く」ことが重要です。
というのも、腕や指に力が入っていると、逆に速いテンポを叩けなかったり、いい音が出なかったりするからです。ある程度の力の込め方は必要ですが、力いっぱい振る必要はありません。
それでは、動作を1つずつみていきましょう。
ムチの動き
スティックを振る時は、ムチをふるイメージを待ちます。
と言われても、ムチをふったことがある、という方は少ないと思います(笑)
イメージとして、力を抜き、肩から腕、手にかけて波を打つようにしならせ、その勢いをムチに伝わらせるのですが、スティックを振る際も同じです。
私がよくイメージするのは、映画インディージョーンズの主人公インディがムチを使い、相手を倒す場面です。インディジョーンズを観たことがない、という方は一度ムチのシーンを探しながら、観てみるのもおもしろいですね(笑)冒険アクションの大ヒット作でもあり、ストーリー自体も非常に楽しみながら観れます。
そんな、ムチのイメージをもち、スティックを振ると、上手くスティックに力が伝わります。
リバウンドをキャッチする
ムチを振るイメージをもって、スティックを振り下ろした後、打ち付けた打面にスティックの先が当たり、跳ね返ります。この跳ね返りがドラムで非常に重要な「リバウンド」です。
リバウンドした瞬間に、スティックをキュッと軽く握ります。すると、打面から3~4cm上のところで、スティックが止まります。この流れが、スティックを振る一連の動作です。
スティックを振り始めて、間もない時は、まだ上手くスティックをリバウンドできないことが多いです。そのため、上手く跳ね返らなくても焦ることはありません。コツとしては、バスケットボールのドリブルをイメージすることです。
ドリブルで連続してボールをつく時、ボールの動きに逆らわないように手首を動かします。跳ね上がってきたボールの力を消さないよう、手首を柔らかくし再度ボールをつきます。このドリブルする時の手首の動きと同じようにスティックでも、リバウンドを感じる練習をしていきましょう。
リバウンドを感じられるようになってきたら、次は連続して叩けるように繰り返してみましょう。
リバウンドを連続できるようになれば、今度は跳ね返った瞬間にキュッと軽く握り、スティックを止める練習をします。ぶれずにきれいにスティックが静止できるようになると、パンッといい音がなるようになります!
最初は、ゆっくりで構いません。右手・左手と交互に、スティックを振り、リバウンドをキャッチする練習を繰り返しましょう!
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まとめ
この記事では、スティックの持ち方と振り方を説明してきました。まとめると次のようになります。
・スティックの代表的な持ち方は「レギュラーグリップ」と「マッチドグリップ」
・初心者におすすめは「マッチドグリップ」
・スティックを握るときは、親指と人差し指もしくは親指と中指を軸に、残りの指はそっと添えるように握る
・スティックは叩くというより、振るイメージ
・スティックを振るときはムチのイメージ
・スティックがリバウンドして、跳ね返る感覚を身に着ける
・リバウンドしたスティックを、打面から3~4cm上でキャッチする
今回、ご紹介したスティックの持ち方や握り方、振り方を、自分の体が慣れるまで、繰り返し行いましょう。そうすることで、安定したスティックコントロールを身に着けることができます。
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最後まで、お読みくださりありがとうございました。