ドラム初心者必見!メロコアなど 高速2ビートの叩き方を解説!

「速い2ビートを叩けるようになりたい!」そう思っている人は多いのではないでしょうか?

2ビートは、速いテンポを叩きますが、一つひとつの叩き方をきちんと確認し、3つのコツとバスドラムの踏み方を練習することで、必ず上達し、叩けるようになります。

この記事では、2ビートの叩き方とコツ、そして上達するための練習方法を解説していきます。それでは、見ていきましょう!

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2ビートとは(4ビートとの違い)

2ビートとは、ジャズにおいて、2拍子を意識した叩き方、そして、メタルやラウドロック、メロディックハードコア(メロコア)などにおいて、叩かれる速い4ビートのノリを指していいます。

ジャズでは、ドラム以外のベースなどの演奏に合わせて、2ビートのノリを出しています。少し、ハイハットを刻むタイミングを遅らせたり、2拍子を意識することで、ゆったりと叩いたりしています。

今回は、もう一方のメタル、メロコアなどのジャンルで叩かれる2ビートについて、より詳しく解説していきます。

【2ビート】

2ビートの基礎となる、叩き方は、4ビートになります。4ビートとは、下記の楽譜のような4拍子を刻む叩き方です。

4ビートを、倍のスピードで刻んだビートが、2ビートになります。楽譜に表すと、下記のようになります。

本来は、2倍を表す「ダブルタイム」と言うのが正しいですが、昨今では、2ビートという名前で認識されています。その為、この場合、4ビートとは違い、2ビートの「2」は、2拍子を指していません。

まずは、2ビートの基礎となる4ビートの叩き方について、確認していきます。

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4ビートの叩き方

4ビートは、右手、左手、右足それぞれの動きで、成り立ちます。今回は、先ほどの楽譜の基本的なフレーズについて、解説していきます。

「楽譜が読めない…」という方も、問題ありません。下記の画像で説明していきます!

※別途、ドラムの楽譜の読み方については、以下の記事で詳しく解説しています。

https://vibesreggae.com/gakufu.html

テンポの「♩=80」とはメトロノームの速さを意味します。メトロノームとは、一定の音を鳴らす楽器練習用具です。

ドラムは、他の楽器がいるバンドなどで、リズムを一定に刻む役割があります。そのため、練習では、メトロノームの音を聞きながら、テンポを一定に叩けるよう練習しましょう。

メトロノームが手元にない、という方は、スマートフォンなどのアプリで、無料で入手できるため、ダウンロードしておきましょう!

【メトロノーム】

楽譜では、「1&2&3&4&」とカウントを振ってあります。

手順は以下になります。

①まず、メトロノームの音にあわせて、「1(アンド)2(アンド)3(アンド)4(アンド)…」と声に出してカウントします。

※メトロノームの音と音の間を「アンド」で補うことで、音が鳴っていない時のタイミングも、感じられるようになります。

②「1」と「3&」に右足でバスドラムを踏みます。

③ハイハットを「1234」に右手で入れます。

④スネアドラムを「2」と「4」のタイミングで、左手を入れていきます。

はじめ、手が足につられ上手く叩けない場合は、一度メトロノームを止め、自分のタイミングで、叩き方をゆっくりと確認してみましょう!

下記動画で、手順を確認してみましょう!

【4ビート 手順】

更なる4ビートのコツや練習方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

https://vibesreggae.com/4beat.html

それでは、4ビートの叩き方を基礎に、より速いテンポを叩く2ビートについて、詳しくコツを見ていきましょう!

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2ビートのコツ

2ビートは、速く叩いているため、難しそうに見えますが、一つひとつの動きはシンプルです。はじめから速く叩こうとせず、テンポを落とした状態で、ご紹介する3つのコツを体に馴染ませていきましょう!

アップ・ダウン奏法

1つ目は、「アップ・ダウン奏法」です。2ビートにおいて、1番動かす右手(ハイハット)ですが、この「アップ・ダウン奏法」を使うことで、スピード感をもって、叩けます。

アップ・ダウン奏法とは、スティックの叩き方の一つ、「アップ・ストローク」と「ダウン・ストローク」を交互に使う叩き方です。

アップ・ストロークは、ハイハットを叩く打面3~4cmのところから、スティックをハイハットに「ちょん」と当てます。当てると同時に振り上げ、次のダウン・ストロークが打てる位置まで、スティックを持っていきます。

イメージは、熱いものを触って、思わず「あちっ!」と手を離す感覚です。

一方ダウン・ストロークは、先ほどアップストロークで、上げたスティックを脱力した状態で、上から下に叩きます。叩いた後、打面から3~4cmのところでスティックを「キュッ」と握り、止めます。ただし、力いっぱい止めるのではなく、脱力して叩き、ハイハットに当たった瞬間だけ、キュッと握るのがコツです。

スティックの振り方、握り方については、以下の記事で詳しく解説しています。

https://vibesreggae.com/mochikata.html

3~4cmのところで、止めることで、次の「アップ・ストローク」にスムーズにつなげることができます。

アップ・ダウン奏法の一連の動きについて、下記動画で確認してみましょう。

【アップ・ダウン奏法】

ハイハットを抜く

2つ目は、一部「ハイハットを抜く」叩き方です。アップ・ダウン奏法をして、細かく刻む2ビートのハイハットですが、ジャンルやドラマーによっては、叩き方が異なります。

メタルなどでは、速いテンポでも、きちんとハイハットを細かく刻み、下記楽譜のように、叩いています。

メロコア(メロディックハードコア)では、1拍目、3拍目の表の拍のハイハットを叩かず、スネアと一緒に叩く、2拍目、4拍目だけ叩く叩き方が多いです。

また、3拍目だけハイハットを、抜いて叩く叩き方もされています。

ハードコアなどのジャンルや、テンポ200を超えるような、特に速い楽曲では、右手のハイハットと左手のスネアドラムを交互に叩く叩き方がされています。

 

このように、ジャンルや各ドラマーによっても、2ビートの叩き方は変わります。程よくハイハットを、抜くことで右手の疲労を軽減することにも、繋がります。

しかし、気をつけたいのは、ハイハットを抜くことで、曲が持つ雰囲気を変えてしまう可能性もあります。

まずは、自分が、「叩きたい!」と思う曲のドラマーが、どのように叩いているか、じっくり聞いたり、観たりして、コピーしてみることをおすすめします!

大きくリズムをとる

3つ目は、「大きくリズムをとる」ことです。2ビートは、速いテンポを叩きますが、リズムは大きく取ることで、無理なくタイミングを合わせて叩くことができます。「速く叩かなくちゃ!」と思ってしまうと、どうしても力が入ってしまい、体が固まってしまいます。

すべての音に対して、リズムを取ろうとすると、以下の画像の矢印のように、多くの音に合わせることになります。そうすると、ただでさえ速いテンポのため、より合わせるのが難しくなってしまいます。

しかし、そうではなく、リズムを大きく取り、メトロノームの「1」と「3」の音にリズムを合わせるようにします。

そうすると、「1」と「3」がテンポを合わせる箇所になり、速いテンポでも落ち着いて、リズムを叩くことができます。

【大きくリズムを取る】

ジャズにおいて、速い右手の「レガート」などにおいても、リズムを大きくとることで叩きやすくなります。リズムが速くなればなるほど、どうしても体のリズムの取り方が「速くしなくちゃ!」となりがちです。しかし、実は、速いテンポにおいてこそ、大きくリズムをとることが重要です。

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ダブルキック

ここまでは、主に手の動きについて、解説してきました。

続いては、2ビートにおいて、もう一つ大切な技術「ダブルキック」について説明します。下記画像において、赤丸で囲った「ドドッ」とバスドラムを連打している箇所です。

2ビートだけでなく、アクセントとした様々な楽曲で使用できる奏法です。踏み方について、一つずつ解説していきます。

それでは、見ていきましょう!

ダブルストロークと同じ

ダブルキックは、スティックにおいての「ダブルストローク」と同じ原理です。ダブルストロークとは、バウンドを利用して、1回のスティックの振りで2連打させる演奏方法のことです。

ダブルストロークにやり方、コツについては、以下の記事で詳しく解説しています。

https://vibesreggae.com/doublestroke.html

今回は、ダブルキックに置き換えて説明していきます。ペダルの名称は下記画像になります。

ダブルキックの流れは以下になります。

①フットボードに足を置く

②ひざから→かかと→つま先にかけて波を起こすようにしながら、つま先だけで一度踏む

③踏んだ際、ビーターは、バスドラムの打面に押し付けず、跳ね返らせる

④跳ね返り、持ち上がったフットボードを、今度は「かかとを落とす」イメージで踏む

【ダブルキック】

このように、一連の動作は、ダブルストロークの1回のスティックの振りで2連打させるのと同じように、1回の脚の持ち上げと、下す動作で2連打させる仕組みです。

スライド奏法

ダブルキックの演奏をより、スムーズに行う方法として「スライド奏法」があります。

スライド奏法とは、上記で説明したダブルキックの流れの、③から④の動作において、足の位置をフットボードの中央から前に移動させる奏法のことです。

【スライド奏法】

足の位置を変えずに2回踏む場合、足の力の方向が↓ですが、足を前にスライドさせながら踏む場合、実際にビーターが打面にあたる「前」に対して力が働きます。そのため、足の位置を動かさず踏むよりも、簡単に踏むことができます。

私も、ダブルキックを練習し始めたころは、このスライド奏法を使い演奏していました。慣れてくると、大きくスライドしなくとも、連続して踏めるようになったり、足の位置を変えずとも踏めるようになったりしてきます。はじめは、慣れるまではスライド奏法をぜひ上手く活用して、ダブルキックを習得していきましょう。

特に2ビートの、速いダブルキックは、「スライド奏法」を上手く使っていきましょう!

リバウンド

また、ダブルキックをする際に、身に着けたい感覚が「リバウンド」です。

リバウンドとは、ペダルを踏んだ時に、ビーターが打面に当たり跳ね返る動作です。その跳ね返る勢いを上手く利用して次の踏み込みをするのが、「ダブルキック」になります。

皆さんは、バスケットボールのドリブルをしたことがあるでしょうか。ボールを地面について、跳ね返ったボールの勢いを殺さないよう、手首を上手く使い、もう一度ボールをつく動作。この跳ね返りを足の裏でも実際に行っているのが、「ダブルキック」の動きになります。

フットボードがボールだとすれば、足の裏を手と考え、連続でつくことができれば、キックにおいてリバウンドの感覚を身に着けることができていると言えます。

始めは、ゆっくりと動作を意識しながら、一打ずつ踏んで練習してみましょう。ダブルキックは特に、速く2連打しようとして、勢いでやってしまいそうになりますが、ゆっくりとリバウンドを感じながら、練習することが上達の近道です。

ダブルキックを含め、ペダルの踏み方については、以下の記事で詳しく解説しています。

https://vibesreggae.com/fumikata.html

「スライド奏法」を上手く使いながら、徐々にダブルキックに慣れていきましょう!

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おすすめの練習方法

最後に、2ビートを上達させるおすすめの練習方法をご紹介します。

コツと合わせて、繰り返し練習することで安定感が増していきます。メトロノームに合わせて、はじめはゆっくりなテンポからはじめていきましょう。

バスドラム(右足)とスネアドラム(左手)練習

まず、バスドラムとスネアドラムだけで、メトロノームのテンポに合わせて練習しましょう。

もちろん、右手のハイハットの動きも大切ですが、2ビートの速いテンポ感を表現しているのは、バスドラムとスネアドラムです。そのため、右足、左手の動きが安定することで、2ビートがより上達していきます。

ゆっくりなテンポ100~120ぐらいからスタートし、徐々にテンポをあげ、200ぐらいまで、叩けるようになると、かなり動きも安定してきます。

【バスドラム(右足)とスネアドラム(左手)練習】

まずは、右足、左手の安定を目指しましょう!

4ビートと2ビートを交互に叩く

次に、4ビートと2ビートを交互に叩いてみましょう。

2ビートの「速い!」という、イメージだけ持って叩くと、どうしても力が入ってしまい、上手く叩けないです。そのため、4ビートの大きいリズムの取り方で、2ビートを叩く練習をするとより叩きやすくなります。

こちらも、テンポ100~120ぐらいからスタートします。テンポ200ぐらいまで、4ビートと2ビート交互に叩いても、安定できるようになれば、かなり上達してきます。

【4ビートと2ビートを交互に叩く】

4ビートと2ビートを交互に叩くことで、大きいリズムの取り方が鍛えられます。しかし、無理は禁物です!必ず、ゆっくりなテンポで、叩き方を確認しながら、徐々に速めていくことが、結果的に上達も早くなります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、メタルやメロコアなどで叩かれる速い2ビートについて、詳しく解説してきました。

まとめると、以下のようになります。

・ジャズにおける2ビートは、2拍子をゆったりとしたノリを意識した叩き方、メタルやメロコアの2ビートは、4ビートを倍速で叩く叩き方。

・2ビートを叩くにあたって、その基礎となる4ビートをきちんと押さえる。

・右手はアップ・ダウン奏法でハイハットを叩く。

・右手のハイハットを一部抜いて叩く叩き方もあり、演奏するジャンルのドラマーの叩き方を要確認。

・叩くときは、リズムを大きく取る。

・バスドラムのダブルキックは、スライド奏法を上手く使い習得する。

・右足(バスドラム)左手(スネアドラム)だけの練習、4ビートと2ビートを交互に叩く練習をする。

3つのコツとダブルキックの習得、そして、ご紹介した練習方法を繰り返すことで、速いテンポの2ビートも必ず叩けるようになります!

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最後まで、お読み下さりありがとうございました。